世界砂像フェスティバル③

Karen Fralich　カーレン・フラリック（カナダ）

【湖の怪物・オゴポゴの伝説】

「オゴポゴ」とはカナダのオカナガン湖に生息するとされる大蛇のような怪物のこと。
昔、悪魔に憑かれた先住民の男が、オカナガン湖のほとりで地元の賢人を殺してしまいました。
それが神々の怒りを買って、男は大蛇に変えられ、湖から逃れられぬように呪いをかけられました。
それ以降は、人々が湖を航行する前には生け贄を捧げるならわしになりました。
それを知らない白人たちが湖に出るたびに、大蛇は暴れるようになったのです。

 

Vladmir Kuraev　ウラジミール・クラエヴ（ロシア）

【女王　―　一羽の白鳥】

プーキシンの童話「サルタン皇帝の物語」。
サルタン皇帝は、豪商の三人娘の末娘をめとって妃にし、ほどなく王子が生まれます。
幸せをねたんだ二人の姉は、よからぬ噂を皇帝にふきこみ、妃と王子を樽に詰めて
海に捨てさせます。漂流の間、一羽の白鳥が彼らを世話します。
とある島にたどりつくと、白鳥は蜂熊に襲われます。
王子は勇敢に戦って熊蜂を追い払うと、白鳥は美しい王女に姿を変えたのです。
王女は王子と結婚しました。

 

張　偉康　チャン　ウェイカン（中国）

【観音様を拝む竜女】

竜女は竜王の娘。ある日、人間の少女に変身して灯篭祭を見に行きます。
ところが、途中で跳ね上がった水がかかってしまいます。
竜が水に触れてしまうと、暴風雨を巻き起こしてしまいます。
竜女は急いで海に向かいますが、間に合いません。
大魚に化けてしまった竜女は、人間で捕らえられ、
市場で売られそうになりますが、観音様に助けられます。
竜王に勘当された竜女は、またも観音様の計らいで、紫竹林で布教に努めるのでした。

 

Martijn Rijerse　マテイン・リガース（オランダ）

【さまよえるオランダ船】

1676年、オランダ人のファン・デア・デッケン船長が率いる船は、
強大な嵐に襲われ、喜望峰を回ることができませんでした。
数日停泊した後、「明日は復活祭。何としても喜望峰を回る」と、
無理に出航しますが、すさまじい嵐に船長以外はすべて凍死。
船長一人が乗る船は今もさまよい続け、悪天候のときにだけ、
その幽霊船の姿を目にするようになるのです。
その船はいつしか「さまよえるオランダ船」と呼ばれるようになりました。

 

Sudarsan Pattanaik　スダサン・パタナイク（インド）

【ガネーシャとその家族】

シヴァ神と女神パールヴァティーには、カルティケーヤ神とガネーシャ神の
二人の息子がいました。二人はどちらが長男かを巡って争いになり、
世界を3周して先に帰ってきた者が長男になることに。
カルティケーヤ神が世界を旅するうちにガネーシャ神は
ヒマラヤのカイラス山を回って早々に帰ってきていました。
いわく、両親が最も大事な神、彼らが住むカイラス山が子にとっての世界である、と。
なるほど正しいと、一同納得しました。

 

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タグ：砂像フェス

コメント 15

回を重ねるにつれどんどん凄いことになっていきますね。^^;
最後にはどんな作品になるんだろうとドキドキです。
by まっきー (2009-05-21 00:46) 

砂には見えないよ・・・＾＾；
by たいへー (2009-05-21 07:49) 

ひとつひとつの像を見ながら
そのお話...
子供の気持に戻って楽しめちゃいそう♫
by sak (2009-05-21 12:17) 

大好きな、ガネーシャだ♪

by vow (2009-05-21 20:26) 

映画のワンシーンのような砂像ですね。
by ぴーすけ君 (2009-05-21 21:07) 

●まっきーさん
どの作品も立派で細かい工夫があちらこちらで凝らされてました～^^
今回はこの記事で終わりになりますが、来年にも期待ですね。
nice＆コメント頂けてありがとうございます<(_ _)>

●たいへーさん
砂だからこそできる表現方法ってありますよね！
nice＆コメント頂けてありがとうございます<(_ _)>

●sakさん
パンフレットを読みつつ眺めてみるとまた印象が違ってきます…
この像にはこういう思いが託されてるかもしれないな～と♪
ちょっとの間だけ子供に戻れたような気がしてきました(＾－゜)
nice＆コメント頂けてありがとうございます<(_ _)>

●vowさん
ガネーシャご存知だったんですね(＾－゜)♪
nice＆コメント頂けてありがとうございます<(_ _)>

●ぴーすけ君さん
今にも動き出しそうな、リアルさがありますよね＾＾
nice＆コメント頂けてありがとうございます<(_ _)>

●niceを押して下さった皆さん
閲覧頂けてありがとうございます<(_ _)>
by はる (2009-05-21 23:09) 

観音様の後光？も砂ですよね！！！
あらためて、感動です！ヽ(´ー｀)ノ

by たろう (2009-05-22 05:55) 

ホント圧巻ですねー！(￣ω￣;)
by にこちゃん (2009-05-22 09:48) 

●たろうさん
確かに砂でした！！すごく凝ってますよね！
目の前に立つと、感動しました～(*＾－゜)
nice＆コメント頂けてありがとうございます<(_ _)>

●にこちゃんさん
素敵な作品にいっぱい出会えました(＾－゜)♪
nice＆コメント頂けてありがとうございます<(_ _)>
by はる (2009-05-22 12:38) 

はるさんの、砂像フェスティバルシリーズの記事で、ただ今、砂像はまってます。
by nyan (2009-05-22 14:33) 

すごいねｗこんなの作れるんだｗ
by ふじかわ (2009-05-22 20:12) 

すごい！すごいです！！！
砂でこんなにできるなんて、感激しちゃいます！！

by こぼぱん (2009-05-23 01:38) 

●nyanさん
ありがとうございます！
UPして本当に良かったと思いました…。砂像の魅力って凄いですよね♪
nice＆コメント頂けてありがとうございます<(_ _)>

●ふじかわさん
私も同じです！どうやったら作れるんですか！？って感じでした＾＾
nice＆コメント頂けてありがとうございます<(_ _)>

●こぼぱんさん
素晴らしい作品ばかりですよね＾＾
砂でここまでできたら感激でもうこれ以上言葉が出てこないです！！！
nice＆コメント頂けてありがとうございます<(_ _)>

by はる (2009-05-23 23:00) 

凄いなぁ〜、まさにアート、芸術ですね♪
by cloud9 (2009-05-24 16:46) 

●cloud9さん
アートの世界にこういう作品があって、、、
スケールが大きいなと思いました(＾－゜)♪
nice＆コメント頂けてありがとうございます<(_ _)>
by はる (2009-05-24 21:33)